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【Claude Code基本操作 #7】メモリ機能:会話をまたいで記憶させる方法
2026-03-18#Claude Code#AI#メモリ

【Claude Code基本操作 #7】メモリ機能:会話をまたいで記憶させる方法

Claude Codeとの会話は、セッションを閉じるとリセットされる。

「前回も同じことを説明した」「毎回同じ前置きが必要」——そう感じ始めたら、メモリ機能を使うタイミングが来ている。


なぜメモリが必要か

Claude Codeはセッション単位で動く。新しいターミナルを開いて起動すると、前回の会話内容は引き継がれない。

CLAUDE.mdで技術スタックやコーディング規約は伝えられる。ただし「自分がどんな作業をしてきたか」「前回どこで詰まったか」「好みの出力スタイル」は毎回伝え直す必要がある。

それを解決するのがメモリ機能になる。


メモリは自動では作られない

重要なポイントとして、メモリはデフォルトでは作られない。

たとえばこのブログ(ankuro.dev)のプロジェクトでは、Claude Codeと何十回も会話を重ねてきたが、明示的にメモリを作るよう指示しなかったため、しばらくの間メモリファイルが存在しない状態が続いていた。

メモリが作られるのは以下の2つのケースのみ。

タイミング 内容
明示的に指示したとき 「これを覚えておいて」と伝えると即座に作成される
自動メモリが発動したとき Claudeが「覚えておく価値がある」と判断したときに自動保存される

自動メモリは常に発動するわけではなく、Claudeの判断に依存する。確実に覚えさせたいなら、明示的に指示するのが確実。


メモリの仕組み

メモリは ~/.claude/projects/ 配下に保存される。

~/.claude/
├── projects/
│   └── my-project/
│       └── memory/          ← メモリファイルが入る
│           ├── MEMORY.md    ← インデックス
│           └── user_role.md ← 個別メモリファイル
└── CLAUDE.md                ← グローバル設定

メモリの4種類

user(ユーザー情報)

自分の役割・スキル・知識レベルを記録する。Claudeが説明の粒度を調整するために使う。

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name: ユーザーの役割
type: user
---

AWSエンジニア。Claude Code歴3ヶ月。
Go言語は10年のベテランだがReactは初心者。

feedback(フィードバック)

嫌いなパターン・好みの出力形式を記録する。一度伝えれば次回から繰り返さなくてよくなる。

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name: コードスタイルの好み
type: feedback
---

コメントは最小限にする。処理が自明でないときだけ入れる。
関数名で意図が伝わるように命名すること。

project(プロジェクト状況)

進行中の作業・締め切り・意思決定の背景を記録する。相対的な日付は絶対日付に変換しておく。

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name: リリース計画
type: project
---

認証機能のリファクタリング進行中。2026-03-25が締め切り。
理由:セキュリティ監査の指摘対応。

reference(参照先)

外部システム・ドキュメントの場所を記録する。

---
name: バグトラッカー
type: reference
---

バグはLinearプロジェクト「INFRA」で管理している。

CLAUDE.mdとの使い分け

CLAUDE.md MEMORY.md
用途 プロジェクトへの恒久的な指示 自分の作業記録・好み・学習
対象 Claude Code全体・チーム共有 個人・特定プロジェクト
管理 Gitでコミット・共有 ローカルに保存

技術スタックやコーディング規約はCLAUDE.md、個人の好みや作業背景はメモリ、と分けて管理するのがすっきりする。


覚えさせると便利なもの・不要なもの

効くもの

  • 自分のスキルレベル・専門分野
  • 好みのコードスタイル・避けてほしいパターン
  • プロジェクトの背景・ステークホルダー情報
  • 参照すべき外部ドキュメントのURL

不要なもの

  • コードの実装パターン(CLAUDE.mdに書く)
  • 技術スタック(CLAUDE.mdに書く)
  • 一時的なタスク詳細(そのセッション内で完結する情報)
  • git履歴(git log で取得できるもの)

メモリを作成する方法

会話の中で「覚えておいて」と伝えるだけで、Claudeがメモリファイルを作成する。

「私はGoのバックエンドエンジニアで、フロントはほぼ触らないと覚えておいて」
→ user メモリに保存
「コードの末尾にサマリーをつけるのは嫌いだから、今後しないで」
→ feedback メモリに保存

次のセッションから、これらの情報が読み込まれた状態で会話が始まる。


まとめ

  • Claude Codeはセッションをまたぐと記憶がリセットされる
  • メモリは明示的に指示しないと作られない(自動保存はClaudeの判断次第)
  • メモリの種類は4つ(user / feedback / project / reference)
  • 技術スタック・指示はCLAUDE.md、個人の好み・背景はメモリ、と分けて使う

第6回:ディレクトリ構成とClaude Codeの関係第8回:MCPサーバーの設定と活用